ORECHIGOKU

縄跳びを跳ぶ事だけが、老人の愉しみだった。
規則正しいリズムを刻んで自分の足元にやってくる、100円広場で買った塩化ビニールの縄を、ただひたすらに跳び続けることで、先立っていった妻のことや、冷たい娘夫婦のことを考えなくても良いのだ。
早いもので、既に縄を跳び始めてから20年近い月日が過ぎた。その間には妻だけではない、多くの人々との別れを経験した。自分より若い人間もたくさん亡くなった。歳を重ねるにつれ、縄跳びをする理由が着実に増えていった。
だからこそ、老人は縄を跳び続けることをやめるわけにはいかないのだ。

とりあえず始まりに向けて

これまで何度か「ホームページ」的なものをリニューアルしたいという思いを持ち続けていましたが、常に「完璧なものにしてから世に出さないといけない」という観念に駆られ、ローカルに環境を構築しては壊してを繰り返す日々をただ過ごしていました。これは前にも同じようなことを書いたかもしれません。

また、ここ数年は、何故か色々なところから「うちのコンテンツを作って欲しい」というような声がかかっていました。つまりはデザインやテキストライティング的な欲求は仕事を通じて満たされてしまっていたというか、「家に帰ってまでhtmlファイルとにらめっこするのもかったるいし、今日もそれなりによく働いたし、お酒を呑んで明日も頑張ろう」というような気持ちで過ごしてきてしまっていたわけです。非常に情けないお話ですが、もしかしたら多少なりともクリエイティブな立場にいる人なら同意してもらえるのかもしれない、なんて、少しは甘えたい気持ちにもなりますが、まぁ、どこにでもよくある物語ではないかと、自分では思っています。そうでもない?

といった意味も踏まえまして、今回は思い切って「不完全なもの」を世に晒すことからリスタートしようと考えました。まだデザイン的にも未完成ですし、何を書こうとか、掲載しようとかすら考えていません。ブログ的なものを毎日更新しよう、といった強い動機づけもないので、CMSのようなものも使っていません。急に居酒屋紀行になるかもしれないし、レトロゲームの紹介を始めるかもしれないし、またフェードアウトするかもしれません。マーキータグで文字が点滅しながら動くホームページなんていうのも素敵ですね。或いは、また何年かこのまま塩漬けにして「トップページのリニューアル」だけを行うということも十分に考えられます。今回は本気で「何をやるかを決める」ことすら放棄しました。

テキストエディタで適当にできるので、気が向いたらコツコツと更新していこうと思います。誰もみてないだろうから。