物心ついたころから、私の髪の毛はどうしようもないくらいモッサモサになってしまう性質(たち)でした。これ以上は外出するのが恥ずかしいかな、と思うギリギリのところでヘアサロンに駆け込むという生活を、ずっと続けてきたのです。
さらに、私には「約束をすると守らないといけない」という気持ちが脅迫的にきてしまうところがあります。そのため、あらかじめ「予約をする」という行為を避けがちになっており、店を覗いて混んでそうなら行くのを断念してしまう…というようなことも繰り返していました。俗にいう「散髪キャンセル界隈」というやつですかね。いわないですかね?
ありがとうホットペッパー #
そんな生活でしたが、最近になってようやく転機が訪れました。 普段、居酒屋の予約などで使っているアカウントで、美容院の予約もできるということがわかったのです。ありがとうホットペッパー。
約束が苦手なのは相変わらずなのですが、システムのおかげで、場当たり的に散髪をキャンセルしてしまうようなことはなくなってきました。
また、おんなじヘアサロンに通い続けることで、素晴らしい恩恵にも授かっています。 お店にカルテのようなものができているらしく、席に座って「今日はどうしましょう」といわれてもしどろもどろになるということがなくなりました。
「いつも通り適当に」
この一言が通用するありがたさといったらないですね。おじさんは髪型にこだわりなどないですからね。そんなわけで、モサいおじの面倒をしっかり見てくれるヘアサロンに、すっかり気をよくしているところです。
蒸しタオルの下で思うこと #
しかし、そんな快適なヘアサロンで、どうしてもひとつだけ気になっていることがあるのです。 シャンプーのときに必ず聞かれる、あの定番のセリフです。
「かゆいところはございますか?」
私はいつも「ありません」ときっぱり返していますが、顔に蒸しタオルをかぶせられながら、心の中ではいつも色々なことを考えてしまっています。
- あれは何と言ったら正解なのでしょうか?
- 本当にかゆいところなんて言っていいものなのでしょうか?
- そもそもシャンプーのときって、そんなに痒い所をワシワシやっちゃっていいものなのかしら?
- 皮膚にダメージが生じるのではないかしら?
大体そのなんだ、女性にかゆい所を掻いてもらうなんて、そんなことが許されるのでしょうか、という気持ちもあります。別料金でしょうか。いやイイですけど。払いますけど!
それがボクの「かゆいところ」 #
色々と考えてはみるものの、小心者のおじさんです。
きっと今後も、あの温かいタオルの下から「ありません」と、きっぱり答えてしまうのだろうなと思っています。