カッコウの卵と、回帰するコンピュータの歴史 #
『カッコウはコンピュータに卵を産む』という本がとても好きです。
黎明期のコンピュータの世界。まだ誰もが貧弱なクライアント端末しか持っておらず、ネットワーク越しに中央の強力なマシンへ接続してコンピュータを使っていた時代。そこには、現代とは違う夢とロマン、そして物理的な工夫があふれており、今読んでも色褪せない良書です。
間借りされるテクノロジーと、ゲームセンターの記憶 #
昨今のPCパーツ市場を眺めていると、どうもコンシューマー向けの市場が縮小傾向にあるように感じます。ハイエンドなゲームを遊ぶにしても、「Microsoftのクラウドサービスのような場所でやってね」という大きな流れが来ていて、この状況は、まるで先述した「コンピュータ黎明期」に逆戻りしているかのようです。
思えば、かつてのゲームセンターという遊び場も同じような構造でした。今となって思えば、当時の家庭では到底用意できない最先端のテクノロジーを、お金を払ってその場限りで遊ばせてもらうビジネスモデルだったように思えます。
現在、AIの進歩は凄まじく、ビジネスの主戦場も投資もそちらに集中しています。それは時代の必然であり、しょうがない部分もあるのでしょう。今後はエンターテインメントに関しても、かつてのメインフレームやアーケードゲームのように、「巨大なテクノロジーパワーを間借りして遊ぶ」という方向に行き着くのだろうなと、静かに動向を見守っているところです。
壮大な前振りの理由 #
唐突に、なぜこんなコンピュータの歴史や未来について書き出したのかと言いますと
実は今朝から、メインで使っているデスクトップパソコンの調子がすこぶる悪いのです。
「今からPCパーツを買い直すのも高くついて嫌だナァ」と
ただそれだけの個人的な憂鬱を、どうにか理屈っぽく壮大な話にすり替えて、気を紛らわせようとしているわけなのですね。