ORECHIGOKU

ひとこと

信頼できる情報源から入手したとされる根拠の無い情報によって、私達の心は、少しずつではあるけれど着実に、まるで万力のようにギリギリと、無自覚なままに蝕まれているのです。そのことに気づいてしまった私は、厳しい現実から逃げるように乳首ヶ丘の高台に登り、かつて過ごした穏やかな人たちとの日々を思い起こしています。その思いはいつか風に乗り、かつての信頼できる情報筋の人々の耳まで届きます。平穏だったはずの日々は、情報筋の人たちによって都合よく加工され、人々の食卓へと届けられます。それを口にした皆様の心はまた、ジワリジワリと蝕まれていくのです。

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H.B.ストラス
流浪のWEBクリーチャー。
世紀をまたいでなおもしぶとく続いている何だかわからない雑文が日々ダラダラと書き加えられていくというあまりエコ的な観点からするとエコではないサイトだかページだかマァなんて表現したらよいのかよくわからない今日この頃です。そんな感じでよくわからない人間がやってます。むしろ分ろうなんてしなくてイイんです。皆さんにはきっと他にもやるべきことがたくさんあるはずです。
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お知らせ

  • 画面を少し横長にしたり、ソースをキレイにしたり、画像をいろいろ変えました。<2017.03.5>
  • 気が付いたら表示が崩れていたので、少しスタイルシートを直しました。<2016.01.27>
  • ブツクサを右に。3カラムにしてみました。昔の雑なコーディングに悪戦苦闘。<2014.09.16>
  • ブツクサ言い始める。<2011.06.19>
  • 取り敢えず再公開。<2009.12.26>
  • さらに面倒くさくなったのでブログシステム的なものを導入しました。<2009.12.24>
  • 面倒くさい部分はDreamweaverさんにやって貰うことにしました。たまにはツールに頼ることも大切ですよね。そして思っていたよりもカシコイ<2009.1.14>

雑記

2016年02月04日(木) のび太とブリキの迷宮(ラビリンス) / 藤子・F・不二雄
そんなわけで、先日もちょろっと書きましたが、相変わらず電子書籍による読書活動は続けているところです。

最近、紀伊国屋書店の電子書籍販売ラインナップに大長編ドラえもんが加わりまして、定期的に新しい作品が入荷されるたびに喜々として購読しているところです。

実のところ、リアルタイムの紙媒体で読んだ記憶があるのは、「のび太のドラビアンナイト」までです。ですから、正直に言うとそれ以降の作品は子供向けというか、自分が対象年齢を超えてしまったもの、という認識もあり、この年齢まで読まないままでした。

「ドラビアンナイト」の一つ前、「のび太とアニマル惑星(プラネット)」などは、主人公であるのび太たちがメルヘンムード漂う、動物たちの暮らす星に迷い込んでしまうという、その時点で脳内で警告音が鳴ってしまうような作品です。案の定、ゴリラに間違えられるジャイアンなど、あまりにもお約束の展開に目まいがするほどです。また、全体的に妙に押しつけがましいエコロジカルな教訓に侵されていて、正直に言うと子供ながらに少しがっかりした記憶があります。

幼少期の最後に読んだ「のび太のドラビアンナイト」に関しては、既に場の設定からしておかしな作品でした。絵本の世界に迷い込んでしまったしずちゃんを助け出すために、タイムマシンでアラビアンナイトの世界へ行くというようなお話なのです。現実と空想の世界がごちゃまぜの設定に、深く考えると脳髄がオーバーヒートしてしまうような超展開が繰り広げられます。そして結局は物語的にも盛り上がる場面もないままに、打ち切りっぽく足早に終わってしまうという、これまでの作品の中でも群を抜いてがっかりな作品でした。逆説的に、怖いもの見たさで一度は読んでもイイかもしれないくらいにアレな作品と言えなくもないのですが…。

そういった意味も踏まえまして、自分の中では、大長編のドラえもんはそのあたりで完全に終わってしまったつもりになっていたのです。そして恥ずかしながら、先日はじめて読んだ「のび太とブリキの迷宮(ラビリンス)」がとても面白かったのです。

まず、世界の設定がすばらしい。

ユートピアを目指してロボットを開発してきた人間達が、結果的にロボットに支配されてしまった世界が舞台という、往来の漫画ファンなら感涙のこてこてのディスピアものなのです。
物語は、自分は一度も家族旅行に連れて行ってもらった記憶がない、とのび太が拗ねるところから始まります。物質的なモノ(ラジコンとか)を買ってくれないとひがむようなシーンはこれまでにも見ることができましたが、家庭的なコト(家族旅行)に連れて行ってくれないと、猫型のロボットではなく、両親にあたるのび太というのが、色々と物事を考えられるような年齢になったいま読むと、心に刺さります。また、そんな息子に手を焼く母親というのも、なんだかいたたまれないというか、ジンとくるものがありました。

本来は同類であるはずのドラえもんが、霊長類的倫理観からすると別に悪いことをしているわけでもない、ただ高い生活水準をもっていたロボットたちを、ウイルス的な秘密道具を用いてつぎつぎと精神的に狂わしていくクライマックスも、とても印象的でした。ただ、そんな危険な道具を携帯している猫型のロボットこそが一番危険なんじゃないかという気もしましたが。

そして、鉄腕アトムなどで見られる、ロボット三原則などの漫画SF作品的原点に回帰したかのようなこの作品が、手塚治虫先生の没後3年ほどして、藤子F不二雄先生の手によって描かれたのだ、というところにとても大きな意味があるような気がします。手塚治虫先生が描き続けてきた昭和のSF漫画というものに対する愛というか、あるいは総決算的な、そういった思いがあったのかもしれません。

作品の完成度などでは初期作品には到底かないませんが、自分にとっては、とても好きな作品となりました。おすすめです。
2013年11月18日(月) 死刑でいいです / 池谷孝司・編著

事件もののルポタージュとしては、非常に緻密に取材がされている印象を受けました。読み応えがある本でした。

ただ、発達障害にこだわりすぎたようなところもあります。「加害者のこのような行動は理解できない。よって生い立ちについて調べてみる。最初の事件では発達障害と診断されていた。発達障害について学ぶ必要がある。識者の意見を伺う。」といった流れは少し短絡的というか、あやうい運び方だと思いました。

個人的には加害者の気持ちもそれほど理解不能というものでもなかったと思いますし、一度人生で詰んだと感じた人間が、再びそのような気持ちにならないようにするにはどのように社会的に支援をしていくべきなのか、という観点だけで良かったような気もします。

また、「うちに一度来てくれてさえいれば」なんていう識者の意見はちょっと後出し的で納得がいかないというか、なんともいえない気持ちになりました。
なにより第4章の座談会みたいのは要らなかったというか、程度が違うといっては失礼かもしれませんが、そこまで発達障害と結びつける必要はなかったと思います。
2013年06月02日(日) 破船 / 吉村昭
もうこの10年くらい、小説といったジャンルの本を読んだことが無かったのですが、既にReader Storeでめぼしいノンフィクションは読み切ってしまった感がありまして、久しぶりに手を出してみました。表紙の絵が何となく陰鬱で、それがとても心に引っかかったから選びました。
表紙絵に負けず、とても陰鬱で心に引っかかる小説でした。色々と読後に考えさせられるという意味では僕は小説は決してノンフィクションにはかなわないと思っているのですが、今回は結構考えさせられるところもあったナァなんて思っている次第です。
これから読む人のことを考えると、結論は書かないほうが良いと思うので書きませんが、小さな漁村での秘められた祭事を共有し、読んでいくうちに自分も村民のような気持ちになり、小さなことにドキドキしながら読み進めていくという、この感覚はとても楽しい経験でした。いや、けして楽しい内容の本ではなかったんだけど。
小説もアリかな、と思わせてくれるには十分な本でした。いやー、お腹いっぱいというか。
2013年03月09日(土) 日本列島プチ改造論 / パオロ・マッツァリーノ

ひとつのエントリが非常に短くて、なんとなくブログの記事を読んでいるような感じ。それでも「コドモダマシ」より楽しんで読めました。今後はこういったブログ記事をまとめたようなタイプの書籍って増えてくるんじゃないでしょうかね。
2013年02月26日(火) 趣味は何ですか? / 高橋秀実

「趣味は何ですか?」という「高橋秀実さん」の本なのです。つまりもう読む前から「トラウマの国ニッポン」のときのような「困ったことに、ワタシにはトラウマがないのである」的論調が展開されまくる本なのではないか、「困ったことに、ワタシには趣味がないのである」的なことをいいだすのではないか、というある程度の予想がついてしまうわけです。でも、読んじゃったの。

そして、読んでみるとまったくもって何のヒネリもなく、その通りの内容だったのです。

つまりこれはもはやテンケーテキな高橋秀実本になるわけなのですが、そういう「わかってて読む筆者の本」というのもたまには悪くないですね。テレビドラマで水戸黄門的な。
2013年01月18日(金) 街場のメディア論/内田樹

初めて買った電子書籍が内田樹さんの「街場のメディア論」というのは、自分の中ではなかなか捻りが効いている気がして、大変に自己満足しているところです。昨年の11月に読了。

書籍やマーケットなどについて、読んでいて自分でも考えさせられるところがあって、これは感想を書かなくてはいけない、と思ったのですが、電子書籍端末っていうのは付箋が貼れないからあとで確認するのがめんどうくさいのです。

オンラインメモに送る機能とかあるみたいなのですが、設定するのが面倒くさいのです。本は付箋つけてパラパラっとめくれば一発で印をつけたところを確認することができるわけで、そのあたりがもう少しパパッとできれば本当にいいのにナァなんて思っているところなのです。設定すれば解決するかしら。
2012年07月04日(水) 疲れすぎて眠れぬ夜のために / 内田 樹

最近ちょっと寝つきが悪いというか目覚めも怠いというか、そういうところがあるので、タイトルに惹かれて(もちろん内田先生の本であることは承知で)買ってみたのですが、相変わらずの内田節満載で、小気味よくダンダンと書き下ろされる事柄に、ほぁほぁ成る程ナァとか、ちょっと強引じゃないかナァとか考えることがありました。とにかく、気が付けば読んでいる間も読んだ後も書かれた内容のことを常に考えながら電車に乗ったり、お風呂に入ったりしていて、布団に入ってからも結構考え込んでしまったりなんかしてしまったわけで、そういう意味では「疲れすぎて眠れぬ夜」にさらに「考えて眠れぬ夜」がプラスされてしまい、ソリューションとしての書物としては全く意味をなさなかったわけではあるのですが、読んで色々考える、日常生活を過ごす間にも考えこんでしまう、というような影響があるような本というのは、凄く読んで良かったナァ、と思うわけですし、これこそが読書の醍醐味なのではないだろうか、と僕は思うのです。
そんなわけで、もっと本を読もうと思ったわけです。あぁ、本にこだわる必要もないか、いろいろなものを見て、色々と感じて生きよう、と。凄く刺激になりました。
明日、また生きるぞ!
2012年01月07日(土) 受験脳の作り方 / 池谷裕二

平成23年12月に発行された本で、帯には「裏ワザ満載、最強の勉強法」とあります。まさに受験間近の高校生に向けた勉強のノウハウを脳科学の観点から解説した「学習の攻略本」といった内容になっており、文体も高校生でも楽に読めるようにきわめて簡潔に書かれており、とても読みやすかったです。

しかしながら、一通りに脳の働きと記憶にいての説明を終えたあと、「学習はすぐに成果として表れにくい」「最低でも3ヵ月」と、わらにもすがる思いで読んできたであろう受験生を絶望させるに十分な結論が書かれておりまして、「裏ワザ満載」などという安易なキャッチで受験間近の学生をつろうとした出版社はなかなかに罪なことをするナァなどと思いながらも、世の商売の在り方というか哲学というか、ビジネスっていうのは、そういうふうにできているんだナァ、と感心してしまったのでした。
2012年01月05日(木) デジタルスーパースター列伝 / クーロン黒沢

以前視聴した同名のDVDが恐ろしく面白く、また記録作品としても非常に素晴らしかったのです。こちらの書籍版も負けず劣らずの出来。

デジタルなアウトサイダー達にスポットライトをあてたクーロン黒沢独特の文体を読み進めていくうちに、日本のコンピュータ史(それも非常に陰湿で薄汚れたところ)がどんよりと脳裏にプレイバックされていきます。電脳世紀末を生き抜いたある種の人にとってみれば、リアルに偉人伝として読むことができます。

DVD版の視聴と併せて読むのがおすすめ。超お勧め。

スティーブ・ジョブスの伝記よりもずっとリアルに心に響いた、良書でした。
2011年12月20日(火) この世でいちばん大事な「カネ」の話 / 西原理恵子

サイバラ漫画のようなエンターテインメント性はないのだけど、良い本でした。グッときた。
いろんな人に読んでほしいナァ。読んで、色々考えて。
個人的にももっともっと早く、社会に出る前とかに読みたかったナァ、というような本でした。タイトルは下世話な本なのかと余計な心配をしてしまうような感じになってますけど、中身は本当にグッときますよ。グッと。
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